いっぽう、「若いうちに技術や考えを身に付けないと工学部へ行っても仕方ないという指摘もある」(司会の内田氏)。
中須賀教授によれば、必ずしもそうではない。中須賀教授の研究室では、小型の衛星を学生たちが手作りしている。最初は電子回路基板どころか、はんだごてを持ったこともない学生たちも、いったんやり始めると、ものの数カ月でモノづくりの技術が身に付くそうだ。つまり「素養はあるのだが機会を得てない」だけだという。もちろんそれぞれの年齢でやるべきことはあるが「経験することで工学者の基本的センスは身に付くので、大学に入ってからでも遅くはない。一度そういうフェーズを経ることで工学者のセンスを身につけられる」と語った。実際、学生たちに向き合っていると「驚きの連続」で、「いまの学生は」というありがちな認識は間違っているという。